予想を上回る32名が集まったMA CAMPオンラインサロン。3月1日から新規入会者を月額3万3000円に値上げし、入会条件も「売上5000万円以上の経営者」に厳格化する。動画タイアップやスポンサードCMの位置付けも含めた事業戦略を、ホストとアドバイザーが対談形式で語った。
2週間前に金山さんと撮影したオンラインサロン告知動画から、想定を大きく上回る反響が届いている。当初は「10人、20人来たらいい」という予想だったが、現時点ですでに32名が入会を決めている。
この数字を受け、運営側は「これはちゃんと事業として成立する」という確信を持ち始めた。そこで結論として打ち出したのが、価格の見直しである。
現在の会員価格は月額1万2000円。これに対し、3月1日以降に入会する新規メンバーには月額3万3000円を適用する。既存会員は一生この月額1万2000円が維持される、いわば「先行入会特典」となる。
さらに入会条件も引き上げる。3月1日以降は「売上5000万円以上、かつ経営者であること」を必須要件とする方針だ。
アドバイザーが「そこもハードル高くするの?」と驚くと、ホストはこう答える。
> 「コミュニティの質を担保していった方が、来てくださる方の満足度も高くなる説があるんです」
短期的な集客よりも、長期的なコミュニティの濃度を優先したい──そんな判断である。値上げを突然実施すれば炎上の懸念があるため、2月いっぱいは現行価格で滑り込み入会できる「キャンペーン期間」として事前アナウンスする形をとる。
メディア事業の収益化で多くのビジネス系YouTubeチャンネルが頼るのが、企業からの動画タイアップ案件だ。実際、就活チャンネルではこのモデルが機能している。
しかしMA CAMPでは、ホストが全動画に顔出しで出演しているため、「微妙な企業の時に微妙な顔になって、誰も幸せにならない」という構造的な課題がある。
そのため動画タイアップは「マックスでも月2本まで」と上限を設ける方針を打ち出している。利益率は最も高く、ビジネスメディアとしては王道の収益源だが、気持ちが乗らない案件を引き受けない判断を優先する。
もう一つの収益源が、自社で挿入するスポンサードCMだ。現在のモデルは月額150万円で全動画にCMが入る形で、すでに4社が契約中、3社から新規問い合わせが来ている。
ただ、ホスト自身も「YouTubeで有料で見ているのに広告が出てきて飛ばすのが面倒」というユーザー体験の悪さを感じている。10社まで増えたら見るに堪えなくなる、という危機感もある。
そこで、最初の10分間は広告を入れない、CMの本数自体を絞り込む、といった調整を検討している。
対談相手からは「広告費を値上げして半分の社数になっても収入が変わらないなら、その方がいい」というアドバイスが入った。たとえばスポンサー枠を月額300万円に引き上げ、契約社数が半減すれば、ユーザー体験も収益も両立できるという発想だ。既存契約は半年契約の残期間を尊重しつつ、新規分から価格改定を進める方向で話がまとまった。
ホストは、MA CAMPの売上を3年で10億円規模に乗せる計画を描いている。内訳は以下の通り。
- オンラインサロン: 約7億円
- 動画タイアップ: 約1億円
- スポンサードCM: 約1億円
もっとも比重が大きいのがオンラインサロンであり、「ユーザーがちゃんとハッピーになって、価値が提供できる」収益モデルとして位置付けている。タイアップとCMは月の本数を絞ることで、メディアとしての信頼性を保つ。
会員数が増えた際の運営負荷も、すでに対策が始まっている。前回のイベントで、理事長・広報担当・マーケティング担当をオンラインサロンのメンバーから任命した。
メンバーはいずれも経営者であり、組織マネジメントの経験がある。「経営者をマネジメントできる経験がある」点が、コミュニティ運営においても活きるという読みだ。喜界島など地方から撮影立ち会いに駆けつけたメンバーもおり、参加者同士で刺激し合う空間が生まれ始めている。
対談の終盤では、動画タイアップ案件への向き合い方が話題になった。問い合わせが来ても、気持ちが乗らないと返信を忘れてしまい、契約前に立ち消えになるケースもあるという。
アドバイザーは「価格を2倍にして魂を売るならアリかもしれない」と冗談めかして提案する。ホストもこれに同意し、「魂を売らない方が結果的に長期の利益になる説」を仮説として持ちながら、価格設定を随時調整していく方針を示した。
オンラインサロン値上げ、CM枠の絞り込み、タイアップ案件の選別──いずれも短期的な売上を一部手放してでも、メディアとコミュニティの濃度を高める判断である。事業化フェーズに入ったMA CAMPの試行錯誤は、これから始まったばかりだ。
※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです


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