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総合>ビジネス動画>識学・安藤広大が断言「優しさは会社を潰す」リーダーがやってはいけないこと

識学・安藤広大が断言「優しさは会社を潰す」リーダーがやってはいけないこと

2024/12/15
M&A CAMPチャンネル
M&A CAMPチャンネル運営局

160万部突破『リーダーの仮面』著者・識学社長の安藤広大氏が登場。1on1もエンゲージメント施策も飲み会も「全く必要ない」と断言する理由とは。組織から無駄を取り除くシンプルな経営論を語る。

「やる必要のないこと」で日本企業は悩んでいる


組織コンサルティングを提供する株式会社識学。創業10年で累計4,500社のコンサルティング実績を誇り、代表・安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』(ダイヤモンド社)はシリーズ160万部を突破している。


M&A CAMPに登場した安藤氏は、開口一番こう語った。


「日本企業のマネジメントは、本来やる必要がないことをやって、新たに課題を作り、その必要のない課題でみんな悩んでいるんです」


中小企業・スタートアップ経営者に向けて、識学が説く「良いマネジメント」とは何か。その本質に迫った。


良いマネジメントは「シンプルである」こと


安藤氏が考える良いマネジメントとは、組織の目標達成に向けて、やるべきことも上司と部下のコミュニケーションも「シンプルになっている状態」だという。


会社は目標達成のために集まった集団であり、社長はマーケットから評価を受ける責任者、課長は社長から評価を受ける責任者、メンバーは課長が社長から評価を受けるための貢献で評価される存在。上から下へ矢印がシンプルに繋がっている構造だ。


「上から求められていることを遂行できれば、それでいい。そのために集まっているのに、飲み会でモチベートするとか、内発的動機を促すといった作業は、本来必要なんでしたっけ?という話なんです」


1on1もエンゲージメント施策も「全く必要ない」


近年、多くの企業が導入している施策に対し、安藤氏の評価は明快だ。


- モチベーション目的の1on1:「全く必要ない」

- エンゲージメント向上のための施策:「やらなくていい」

- 社員が会社を評価する仕組み:「入れてはいけない」


なぜか。エンゲージメントとは「会社の成長への貢献を確認できたときに自動的に高まるもの」と定義しているからだ。先に与えるものではなく、結果として上がるもの。それを先に与えようとすると、「モチベートされないと頑張れない」という言い訳できる人間を生み出してしまう。


また、上司から不満や不安を聞き取りに行く1on1は、部下が自ら問題を上司に上げるという機能の成長を奪ってしまうという。


「責任を果たすための相談や提案は、いついかなる時も受け付けます——という姿勢だけ作っておけばいい。こちらから聞きに行く必要はないんです」


「ルール」はトップダウン、「情報」はボトムアップ


識学のロジックの核は、人間の意識構造から「誤解や錯覚」を取り除くことにある。組織における誤解の典型例が、ルールを「話し合いで決める」ことだ。


「役職とは責任の大きさを表現したもの。責任に対してルールを決定する権限が付与されている。だから本来は、責任者がルールを決めて、部下から情報をもらうという関係性なんです」


これを理解していない会社では、サークルのようにみんなで話し合ってルールを決めてしまう。安藤氏はこれを「組織の仕組みを理解していない、誤解と錯覚を生み出す方法」と断じる。


この構造は、社員10人規模のスタートアップでも変わらない。「人と人が集まっている以上、フェーズは関係ありません」。


社長は「人間ではいけない」


安藤氏が経営者として最も意識しているのは「自分が理由で停滞しないこと」。来たボールはすぐ打ち返し、決めるべきことは決める。


そしてもう一つ、印象的に語ったのが「距離」の話だ。


人間の存在意義の確認において、社長にとって最も手っ取り早いのは社員からの承認である。しかし、それを優先するとマーケットからの評価獲得との乖離が起きる。


社員間の競争を阻害する要因は「えこひいき」の認識。これをなくすには、社長は全員と等しく距離を取るしかない。


「100m離れていれば、101mか99mかなんて気にならない。でも距離が2mしかないときに誰かが1mだったら、すごく気になりますよね」


そして、こう言い切る。


「社長は人間ではいけない。管理職もチームを勝利に導き部下を成長させる責任を負っている以上、人間的な存在意義は二の次に置かなければいけない」


短期的・点で見れば社員ハッピーを優先したくなるが、リーダーの仕事は長い時間軸で組織にもたらす利益を最大化すること。マーケットから評価を獲得した結果、社員に「この会社にいてよかった」と後から思ってもらえばいい、という思想だ。


識学の次なる一手——M&Aによる「事業承継」


安藤氏は、識学の今後の事業展開として、M&Aによる事業承継・企業再生への注力を語った。すでに新生銀行の子会社と組成したファンドで、日本のメーカーの再生を進めているという。


狙うのは「レッドオーシャン業界の劣等者」。マーケットが存在するならば、勝負を決めるのは事業戦略よりも組織運営の差だ。


「組織運営の差で会社の差がついている業界であれば、僕らは絶対に勝てる。逆にブルーオーシャンで事業戦略が必要な業界では、僕らの強みは活かせません」


具体的には、技術を持ったメーカーで組織運営が機能せず成長が止まっている企業がターゲットだ。営業力も工場運営も、結局は「組織としての力」の勝負になる。


「優しさ」が生産性を下げてきた


『リーダーの仮面』が160万部に到達した背景について、安藤氏はこう分析する。


エンゲージメント、モチベーション、働き方改革——社員迎合型の組織運営が「正しい」とされてきた数十年。だが生産性は上がらなかった。厳しい環境で育った世代が管理職になり、「本当にこれでいいのか」と疑問を抱く潜在層が爆発的に存在している。


ハラスメントを恐れて厳しくもできない。やる気を上げる施策に取り組んでも業績は上がらない。そんな違和感が、識学の思想への共感を生んでいる。


「業績が上がったから、やる気も上がるんです。順序が逆になってしまっている」


シンプルに、責任と権限を明確にし、無駄を取り除く。識学のメッセージは、組織運営に悩むすべての経営者に問いを投げかける。


※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです

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目次

  1. 1.「やる必要のないこと」で日本企業は悩んでいる
  2. 2.良いマネジメントは「シンプルである」こと
  3. 3.1on1もエンゲージメント施策も「全く必要ない」
  4. 4.「ルール」はトップダウン、「情報」はボトムアップ
  5. 5.社長は「人間ではいけない」
  6. 6.識学の次なる一手——M&Aによる「事業承継」
  7. 7.「優しさ」が生産性を下げてきた
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