M&A経験を持つ経営者・たろたんパパと妻・ママが、夫婦の愛の育み方、子育て観、財産相続の考え方、そして経営にも通じる「毎日5mm成長する」という哲学を語る。視聴者からのリアルな疑問に応えながら、夫婦で築いた価値観の本質に迫る対談。
M&A経験を持つ経営者・たろたんパパと、妻・ママ。YouTubeで家族それぞれがチャンネルを持つ異色の家族として知られる二人が、夫婦愛・家族観・お金観・経営哲学を語った。「愛は育てるものではなく、気づいたらそこにあるもの」という言葉に始まり、子供にお金を残さない理由、経営にも通じる「5mm成長」の積み重ねまで、人生のすべてに通底する哲学が浮かび上がってきた。
愛の育み方を問われたパパは、開口一番「愛を育てた覚えはないですよ」と答えた。
「一生懸命やっていて気がついたら、これが愛なんだなと思った。愛を意識したことは1回もない」。男女の関係は恋から始まり、恋は4年しか持たないとアメリカの大学が研究結果として出している、という話を引きながら、その後に色々あって愛に変わっていくのだと続ける。
「愛って結果論なんですよ。恋がなかったら愛にはいかない。付き合って1年2年目で『愛してる』『私も愛してる』なんて、絶対嘘だと思う。愛を知らないから」。
夫婦の中で愛を実感したのは、ごく最近のことだという。「ママだって今54になって、今度55になって。人並みにふけても来る、シワも出てくる。それを見て愛しくてしょうがないと思った瞬間に、あ、これが愛なんだって気づいた」。
ママに「日頃から愛を感じますか」と尋ねると、「めちゃめちゃ感じます」と即答した。
パパからの愛情表現は具体的で、KPI化されているかのように頻度まで明確だ。「『愛してる』は1日5回。『大好き』は10回。ハグは最近多くなって5、6回」。すべて自分から伝えているという。
仕事中のキッチンで突然抱きしめにいくのも日常の光景。「相撲のようにグイグイっといく。嬉しいのが、こうやるとママもちゃんと僕の方に身体を寄せてくれる」。
ママから愛を伝えるのは「いつも弱い」と苦笑するが、それでも受け入れる姿勢こそが、ママ流の愛の表現だと語る。
半年前に結婚したばかりのインタビュアーが、自分の不安を率直にぶつけた。「奥さんだけに依存しすぎると、もし嫌われたら逆に怖くなる時がある。パパはそういう不安はなかったですか?」。
パパの答えは明確だった。「ママに『生きがいはあなたなんだから』と言われたことがあって、そこで目が覚めた」。さらに、ママの両親、つまり義理の両親に対して「大切なお嬢さんをお預かりしている」という感覚を持っていることも信頼の根拠だと語る。
「僕は彼女のことを完璧に信頼しているし、信じている。お互いに信じ合っているから、どんなふうにぶつかっても、嫌いになるとか別れるという選択は全くない」。
仕事でビジョンを共有してきたことも、夫婦が同じ方向を向き続けられた理由だと振り返る。
パパの家族観は独特だ。「僕の根本的な考え方は、運命じゃなくて『たまたま』なんだと。たまたまだからこそ、このコミュニティを大切にしなければいけない」。
子供たちにも一貫してそのスタンスを貫いてきた。ポルシェに乗っていた頃には「お前ら勘違いするんじゃない。このポルシェはお父さんのものだからな」とはっきり伝えた。家族でハワイに行く時もパパとママはビジネスクラス、子供たちはエコノミー。「18になったら家を出るんだぞ。お父さんとお母さんはお前らにはお金は残さない」と早くから伝えてきた。
小学校1年生の時から子供たちに鍵を持たせた。家のことのフォローアップは全てママの担当。「2人での会話の中では、僕は稼ぐ人、ママは家のことがあるから使う人と、完璧に分けている」。役割分担を明確にすることで衝突を防いできたという。
「自立した上での強い家族でありたい」という言葉に、パパの哲学が凝縮されている。
会社売却後、資産運用で年利5〜7%を目指すのが経営者の一般的な選択肢だが、パパは違う。
「俺はバカだから、運用とかしないんだよね。会社辞めて、ある程度のお金を銀行に1年間預けた。1億預けて、利息いくらかと聞いたら『110円です』と言われた」。それでも構わないという。「残り20年30年の歴史を考えたら、何百億いらない。逆算したら、月このぐらいで十分だなとなる」。
子供への相続にも明確な考えを持つ。「大学とその環境は責任を持ってやった。それ以上、子供にお世話になったことは1つもない。お世話になったことがないのに、なんで金を残さなきゃいけないのか。血の繋がりだから?」。
親孝行についても「元気いっぱい、好きなことを笑顔で一生懸命やってる姿を見るだけで、もう親孝行。それ以上は望まない。その金があったら、自分のため、大切な人のために使いなさい」と語る。
うまくいっていない夫婦が多い印象だというインタビュアーの問いに、パパは時代へのアンチテーゼを語る。
「オスが行くべきでしょ。女性は実は男よりもメスをちゃんと持っているから、本当は強い。でもやっぱり向こうから来てくれない。だから人類の歴史が始まってからのDNA的にはSとM、Sが川。それなのに今、女性の時代だと言って変に頑張るからおかしなことになる」。
育休を男性も取りましょうという時代の流れについても、「DNAとしては僕が言った方が多分強い。10年でそれを変えるのは難しい。理想を語って変えていくのは素晴らしいけれど、まだ10年20年は議論の時期」と冷静に見ている。
経営者として成功したパパが、夫婦関係にも持ち込んでいるのが「毎日5mm成長する」という積み重ねの哲学だ。
「うちは今でも『2人の夫婦はまだまだ成長過程だ』と言っている。何事も日々5mm成長しよう。1cmは大変だけど、1mmだけ背伸びをする。それが365日積み重なったら、一般の方とどのぐらい差がつくか」。
これを経営に置き換える。「仕事も5mm。それを365日続けたら、ライバル会社とどれだけ差がつくか。10年にしたらもっとだ」。
夫婦会議は朝30分・夜30分、毎日開催している。新しい家にプールが欲しいかどうか、未来に向けた話を重ね、最後は「幸せだな」と言って終わる。
パパは自分の死後ではなく、ママが一人になる10年間を見据えて生活設計をしている。
「男性と女性の平均寿命の差は約5歳。僕がママより5歳上ということは、僕がいなくなってからママは10年間1人でいることになる。僕の人生はママの人生が終了するまでが僕の人生」。
今住んでいる家を売り、山の方の大きな敷地に平屋を建てる構想を進めているという。「壁中に2人の思い出をデザインする。女性は思い出だけで生きていけると本で読んだ。ボケていったって、彼女にとっては幸せな人生」。
目の前の欲望に負ける若手経営者が多いのではないか、というインタビュアーの問いに、パパは厳しくも本質的な答えを返した。
「コイで終わりたくないなら、自分の欲は我慢する。成功するというのは、我慢するから成功できる。キャバクラに月4回行けば、会社の利益は出なくなる」。
「真っ直ぐ頑張った方が早い。ずるをしたりごまかしたりすると遠回りになる。壁はあるから超えればいい。最終的に走行距離を測ったら、真っ直ぐ行った方が最短」。
それは夫婦関係も同じだという。「奥様にもちゃんと『愛してる』『好きだよ』という真っ直ぐな言葉を言うことによって、最短で愛は築ける。全部自分次第」。
パパは新たに月額制のメンター制度をスタート。3ヶ月コースと6ヶ月コースがあり、事業相談だけでなく人生相談も受け付けている。
「みんな生まれ変わりたいと思っている。でもそれがズルズルズルズルと、勇気がなくて踏み出せない。ボタンのかけ方をちょっと変えるだけで変われるのに」。
募集には304通の応募が集まり、ママとずっと一緒にいたいという理由から枠はわずか7組に絞ったという。
夫婦愛・家族観・経営哲学が一本の線でつながった対談だった。「全部自分次第」というシンプルな答えの中に、人生のあらゆる場面で応用できる本質が宿っている。
※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです
