起業家・経営者にとって最大の悩みでもある「パートナー選び」。20歳と25歳で結婚し、半世紀近く支え合ってきた夫婦が、出会いから覚悟、役割分担、夫婦愛の育て方までを赤裸々に語る。
結婚式を終えたばかりの主宰者「しゅう」が、同年代の起業家仲間たちの共通の悩みとしてあげたのが「パートナー選び」だった。仕事に没頭するあまりプライベートの時間が取れず、結婚直前で破談になったり、関係が長続きしなかったりするケースが少なくない。
そこで今回は、20歳と25歳という若さで結婚し、ゼロから事業を立ち上げ、現在も仲睦まじく暮らす「パパ」「ママ」夫妻に、経営者のパートナー選びのコツを実体験から聞いた。
パパは、ママと出会った瞬間に「いずれこの人と結婚する」と直感したという。タイプかどうかではなく、DNAに刻まれたような確信だった。一方のママは、仕事を通じて出会ったパパに対し「怖い方だな」「仕事に厳しい人だな」という印象しか持たなかった。
それでもママは、仕事を手伝ううちに「支えていかなくちゃいけない」という感覚に変わっていったという。母性的なサポーター気質に加え、当時はSNSもなく、毎日が必死だった。外食する金もなく、デートも映画館も行ったことがない――結婚までの5年間、二人はそれほど仕事に没頭していた。
パパは語る。「ノウハウじゃないんです。パートナーはお互いの努力が必要。築き上げていくもの」。
世界に女性は40億人、日本でも6,000万人いる中で、たった数人と知り合っただけで運命の相手を決めるのは難しい。だからこそ「お互いに気づき、努力していけるパートナーを選ぶ」ことが何より大事だという。
二人を結びつけたのは、ロマンチックな感情よりも「とにかく生きていかなきゃいけない」という共通の必死さだった。徹夜も一緒、エアコンのない部屋で扇風機を二つ回しながら汗だくで働く――そうした激動の日々のなかで、ママはイライラをぶつけられても受け止め、パパは「いずれ挽回しなければ」と心に誓った。
出会って1ヶ月でパパはママの実家へ赴き、結婚を前提とした交際を申し入れた。これは「自分に対して頑張らなきゃいけない環境を意図的に作る」ためだったという。覚悟をどう決めるかが、すべての出発点になる。
「彼の夢が私の夢」とママが語れる関係は、二人で同じ方向を見ているからこそ成立する。
> 男と女が結婚するパートナーになるというのは、起業と一緒で、共に覚悟というものが必要。お互いが覚悟を持っていたら支え合える。
目的があれば二人は支え合えるが、なければ些細なことで揉め始める。これは仕事と全く同じ構造だ。
では、若いうちに結婚すべきなのか。パパの答えは意外にもフラットだった。「20代で出会った人、30代で出会った人、どの時代がベストかは誰にもわからない。就職活動と一緒で、いろんな相手を見て選ぶのも正しい選択」。
大事なのは、付き合ってみて相手のありのままを見ること。猫をかぶった姿の先にある本性を見極めなければ、判断はできない。
売却益などで資産を持った起業家ほど、結婚しない傾向がある。「資産が半分になるのが嫌」という理由が多いとされるが、パパは一刀両断する。
> 損得で考えていたら何もできない。そうならないように頑張ればいいし、なったら仕方ない、ゼロからやればいい。恋愛で損得を語るのは違う。男気があるのか、と。
アプリでの条件マッチングを否定はしないが、「恋心が芽生えないまま、ずっと疑心暗鬼で夫婦生活を送るのか」と問いかける。男と女は出会って惚れて、恋になり、愛になっていく――それが人類の摂理だという。
恋が愛に変わる瞬間は、子供ができたときや、二人で一つの目的を成し遂げたときに訪れる。子育てにおいては、ママが家庭を全面的に引き受け、パパが仕事に集中する役割分担を徹底したという。
「男女平等は理解できるが、男という仕事と女という仕事はやはりある。お互いに認め合って分けることは必要」とパパ。覚悟を持って役割を引き受けることで、関係はぶれずに進んでいく。
お金がない時代も、パパは奢られることが大嫌いで、借金してでも自分が払った。「相手のために尽くそうと思ったら、テーブル狭しと料理を並べる」。それは男の美学であり、ビジネスでも同じだという。
> お客様が喜ぶことをして初めてビジネスは成り立つ。彼女に喜んでもらうように今日は俺が払う、と。そうしたら女性も「この人のために頑張ろう、お返しをしよう」と思う。まず与える姿勢を持ち続けることが、ビジネスでも恋愛でも大事。
パパは語気を強める。「みんながサンタクロースになればいい。世界中の人が愛もサプライズも与え合えば、戦争もなくなる」。
二人は食事の好み、映画、ファッション、発想――すべてが真逆だった。だが長いスパンで見ると、性格は似てくるという。和食が苦手だったパパはママの影響で和食好きになり、ギャング映画が苦手だったママは最近になって楽しめるようになった。
> 夫婦というもの、愛というものは育てるもの。
パパは結婚当初、ママに「俺は必ず10年後、お前を幸せにする」と宣言したという。実際に49歳で引退するまで馬車馬のように働き、その約束を果たした。
若い起業家にパパは助言する。
- 奥さんの協力が必要なら、それを明確に約束する
- 一人で頑張ると決めたなら、家のことを任せて自分は仕事に集中する
- グレーゾーンを作るから喧嘩になる。責任の所在を明確にする
- 「今は忙しくて何もできないが、必ず10年後に幸せにする」と宣言する
理屈やコスパで語る男に女性はついてこない。「嘘でもいいから、俺は必ず天下を取ってやる、お前を幸せにする」と宣言できる男のほうが、いいパートナーに恵まれる。
忙しさや子育ての中で、夫婦のすれ違いは必ず起きる。誘いを断られた一言で誘えなくなる――そうしたボタンの掛け違いで多くの夫婦が離れていく。
> 夫婦って世界で一番小さなコミュニティ。でも一番小さなコミュニティが一番大切なんだ。
二人は今も24時間365日ほぼ一緒に過ごし、それでも飽きないという。母性、奥さん、恋人、友達、兄弟――ママは何面もの顔を持ち、その組み合わせで日常が変化していく。
パートナー選びに正解はないが、覚悟を持ち、与え続け、明確に宣言する――その姿勢が、起業家にとって最高の伴侶を引き寄せる鍵になる。
※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです


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