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総合>ビジネス動画>【密着】ココイチ創業者・宗次徳二の1日 朝3時起きで掃除18年・3000万円寄付に込めた哲学

【密着】ココイチ創業者・宗次徳二の1日 朝3時起きで掃除18年・3000万円寄付に込めた哲学

2025/7/2
M&A CAMPチャンネル
M&A CAMPチャンネル運営局

カレーハウスCoCo壱番屋創業者・宗次徳二氏の1日に密着。朝3時台起床、街の清掃を18年継続、花壇整備に約3000万円を投じる「引退後の経営者」の素顔と、商売にも通じる掃除と感謝の哲学に迫る。

朝3時台起床、18年続く街の清掃


カレーハウスCoCo壱番屋(ココイチ)の創業者として知られる宗次徳二氏。引退後の現在も、毎朝3時台に起床し、自身が設立したコンサートホール周辺の清掃と花壇の手入れを続けている。


取材当日、宗次氏が起床したのは午前3時33分。「早く目が覚めるとラッキー」と笑い、3時半すぎには事務所に到着。タイムカードに打刻してから、清掃と花壇作業に取りかかる。


清掃と花の管理を始めたのは18年前。最初は自社オフィス周辺から始まり、雑草の生える中央分離帯を抜き、寂しいので花を植え——と少しずつ範囲を広げていったという。現在、花の購入費用だけで年間200万円超、累計で約3000万円を私費で投じている。


「自分のためじゃなく、感謝の気持ちで地域のため、人のためにっていうのがやっぱりいい。自分のためだと『今日はやめとこう』で終わっちゃうけど、人のためや社会のためだと頑張れる」


「掃除の心得」と商売の本質


宗次氏が掲げる「掃除の心得」には、こうある。


- 本気ですること、時間を惜しむこと

- キビキビ・ハキハキ

- 挨拶は必ず笑顔でする

- 単独で行動する

- 必要な会話以外は無言でする

- 最も重要なのは継続する勇気


「群れない。3〜4人でやるとめちゃくちゃになる」と宗次氏。実際、清掃に参加する人の多くは経営者や金融機関勤務者で、土日も地下鉄で通ってくる三菱UFJ銀行勤務の参加者もいる。


宗次氏のもとには、業績不振の店舗経営者から相談が寄せられることもある。そんなとき宗次氏が伝えるのは「割引やお得なセットを作る前に、まず自らが掃除をやりなさい」という助言だ。実際にそれだけで売上が持ち直すケースもあるという。


「心を込めるというのは、目の前のところに集中すること。何事もそう」


1本108円のコーヒーと3000万円の花


清掃中に飲むのは、スーパーで売っている1本108円のコーヒー。それを冷凍庫で凍らせて使う。「自分にはせこいんです」と宗次氏は笑う。元喫茶店経営者でありながら「いいコーヒーを飲みたいとは思わない」。


一方で、地域の花壇には惜しげもなく寄付する。


「10万円これ使ってくださいって言うと、自分が使うより30万円の価値になる。そう思うことが多い」


自分自身への支出は徹底して質素に、人や社会への支出は惜しまない——この使い分けが宗次氏のスタンスだ。


奨学生支援、コンサートホール運営という第二の人生


事務所には、宗次氏が支援する奨学生のファイルが壁一面に並ぶ。現在も多数の奨学生を支援し、月70名以上から手書きの近況報告が届く。大会で優勝した際にはお祝いを贈ることもある。


メールが打てない超アナログ派の宗次氏は、SNS(X)の投稿は中村氏に代行を依頼。やり取りはほぼすべて手紙で行う。


また、自身が運営するクラシック専門コンサートホールでは、開演前後にエントランスで来場者を出迎え・見送りする。1時間近く立ち続けることもある。


「経営者が言うのと、スタッフがやるのとでは違う部分がある」


以前は支配人に任せていたが、最近また自ら出迎えに立つようになった。「楽しくなった」と笑う。チケットは1公演6,000円程度で、平日昼間に200名規模が来場することもある。


「イエスマンばかり」で築いたチェーン拡大


23歳で不動産業を始め、25歳で喫茶店、26歳でカレーハウスCoCo壱番屋を開業した宗次氏。創業以来、業績は右肩上がりで一度も下がったことがないという。


「私は朝礼会で『なぜ業績が悪いんだ』と詰めるような社長ではなかった。イエスマンばかりで、こちら側がもう本人が思う以上のことをしてあげられる。設備投資も惜しげもなくできる」


議論よりも即断即決。失敗は山ほどあったが、大枠で外さなかったことが全国展開、上場、子会社展開につながった。株主総会も30回以上開催してきたが、紛糾したことは一度もないという。


通勤時間ゼロ、友人ゼロ、誘惑ゼロ


宗次氏は事務所のあるビルの上階に居住しており、通勤時間はエレベーターのみ。


「通勤に1時間かかるなんて、現実に時間を捨てているのと同じ。馬齢を重ねる毒。私はエレベーターで上がって、部屋に入って冷蔵庫を開けて発泡酒を飲む」


友人ゼロ、誘惑の電話一切なし——それを「こんないいことはない」と宗次氏は語る。やるべきことに集中するための環境設計が徹底されている。


お客様アンケートは「叱られるため」


1987年から始めたお客様アンケートも宗次氏らしい思想で運用されてきた。


「7〜8割で『普通』が2割。お叱りはなかなかない。お叱りをいただくと『待ってました、神様です』。ヒントはそこにある」


お客様アンケートを「お褒めの言葉を集めるためのもの」にしてしまっては意味がない——その姿勢が、CoCo壱番屋の成長を支えてきた基礎にある。


若手経営者へのメッセージ


取材の最後、宗次氏は若手経営者にこう語った。


「1日を、何か目的・目標を持っていかないともったいない。過ぎた時間・日数は取り戻しが効かない。将来のことを考えながら、楽しい思いを張り巡らせながら、今日その連続。今年の目標を追いかけて、達成したらまた次の目標を立てる。振り返ったら右肩上がりの人生になっていく」


朝3時台に起き、街を掃除し、花を植え、奨学生を支え、ホールに立ち続ける——「100%楽しみながらやっている、嫌なことは何もやっていない」と語る宗次氏の1日には、引退後も変わらぬ経営者としての美学が貫かれていた。


※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです

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目次

  1. 1.朝3時台起床、18年続く街の清掃
  2. 2.「掃除の心得」と商売の本質
  3. 3.1本108円のコーヒーと3000万円の花
  4. 4.奨学生支援、コンサートホール運営という第二の人生
  5. 5.「イエスマンばかり」で築いたチェーン拡大
  6. 6.通勤時間ゼロ、友人ゼロ、誘惑ゼロ
  7. 7.お客様アンケートは「叱られるため」
  8. 8.若手経営者へのメッセージ
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