YouTuber節約オタクふゆこ氏が、6年で資産5000万円を築いた手法を語る。S&P500とオルカンの選び方、生活防衛資金の考え方、そして経営者にこそ重要な「自己投資と金融投資の両立」とは。
今回はYouTubeチャンネル「節約オタクふゆこ」を運営する森ゆゆ子氏をゲストに迎え、株式投資と資産運用について話を伺った。
まずホスト側の現状を公開する。総資産は約2500万円。内訳は米国株が820万円、投資信託が1660万円、SBIハイブリッド預金(買付余力)が約100万円、残りが日本株という構成だ。
日本株は購入タイミングが株価クラッシュ直前であったため約27%のマイナス。米国株はトータルで+1.49%だが、プラスになっているのはテスラ株のみで、Microsoft、Alphabet、Meta、Amazonは下落している。投資信託は利益追求型で、オルカン(オール・カントリー)約400万円、S&P500が約700万円、インド株が約200万円といった構成だ。
ふゆ子氏は明確にインデックス投資を推奨する。
「データ的にもインデックス投資の方が、自分でアクティブに個別株やアクティブ型投資信託を買うよりリターンが上がる可能性が高いと言われています」
さらに、経営者やこれから事業を伸ばす立場の人にとって株式投資は「ほったらかし」が最適だと語る。理由はシンプルで、自己投資や事業の方が利回りが高いからだ。
「自己投資もやって金融の方の投資もやる。経営者になりたい人、なり始めている人なら、会社の方に脳のリソースを割いた方がいい。だからインデックスをやる」
再現性のある投資手法について、ふゆ子氏はこう断言する。
「インデックスを15年以上持ち続ける。これ以外に再現性のある投資方法はないと思うんです。インデックス投資は200年くらい前からデータがありますから」
ふゆ子氏自身のポートフォリオは資産5000万円のうち、約60%が全世界株インデックス(オルカン中心、S&P500も少々)、15%が米国高配当株ETF(SPYD・VYM・HDV)、15%が日本の高配当個別株(JT、三井住友銀行など)、残り10%が現金。
オルカンを選ぶ理由は、アメリカ一国への集中投資への不安だ。
「アメリカが世界一の経済大国で今後も成長が見込まれるとよく言われますが、他の先進国の成長も取り込みたい。ただ最近はS&P500とオルカンってあまり差がないとも言われていて、結論好みでいい」
株価下落時のメンタル維持について、ふゆ子氏は複数の視点を示す。
第一にデータ。1980年代から2020年頃までで、20%以上の下落は平均して5年に1回起きている。「下落は当たり前」という前提に立つことが重要だ。
第二に投資の本質。「リスクがあるからリターンが期待できる。変動幅がある資産に投資しているからこそ、ある程度の期待リターンがある。そう思っておくと、下落でメンタルが崩れる方が意味不明なんです」
第三に行動。スマホからアプリを消し、ログアウトして「見ない」こと。
「タイミングはプロでも読めない。投資のプロのファンドマネージャーでさえ、短期での値動きは予想できないと言っていました」
買付余力の確保について、ふゆ子氏は割合ではなく金額で管理しているという。
「私の場合、生活防衛資金は200万円あれば足りるので、現金は通年で300万円以上を確保しようと考えています。来年海外旅行で30万円かかるなら、その分は投資せずに取っておく」
下落時に「むしろ買い増したい」と思える余力を残しておくことが、長期投資を続けるうえで重要だと語る。
ふゆ子氏は2019年から投資を開始。最初の4年で1000万円、その後の3年で5000万円まで一気に増やした。
最初の1000万円達成時の内訳は、投資の利益が150万円、残り850万円は給料からの貯金と入金。当時は手取り月20万円程度の会社員だった。転職で年収600万円(手取り470万円)に上がり、年間支出170万円以下で生活していたため、年300万円ほどを貯金・投資に回せた。家賃は4万円の3DK、周りは田んぼという環境だった。
その後、副業で始めたYouTubeが収益化。脱サラはYouTubeが月5万円ほどの段階で、勇気ある決断だった。
「会社が嫌すぎて、というかYouTubeに挑戦したかったんです」
節約のきっかけは老後不安とFIRE志向だが、続けるうちに価値観そのものが変わっていったという。
「キラキラOLになりたいという憧れがあって浪費していた時期もありました。でも靴なんてボロボロじゃなければ誰も見ていない。1万円のものと1900円のものってそんなに変わらなくね?と気づいた」
物欲は「短期的な脳の反射」であり、マーケティングによって作られているだけだとふゆ子氏は語る。本当に欲しいものを見極めるため、欲しいものリストを作って一度寝かせる習慣をつけている。
一方、海外旅行や愛犬との暮らしなど、自分にとって本当に価値のあるものにはお金を使う。父母も好きなベトナムへの家族旅行など、体験への支出は惜しまない。
ふゆ子氏は会社員時代にうつ状態となり退職、双極性障害とADHDの診断を受けている。
「躁の時に張り切って準備したツケがうつの時に回ってくる。今は軽減されていますが、特性として上下があった」
しかし、その特性を発信業に転換できたという。「ADHDは思考多動でアイデアが浮かびやすい。YouTuberだとプラスになるなと思っています。30年前だったら結構やばかった」
ふゆ子氏が最も優先しているのは「8時間の睡眠」。次に部屋の掃除、朝の散歩など健康的な生活の基盤づくり。その上で1日4〜5時間を仕事(YouTube制作・出演)に充て、残りで勉強や読書をする。
「自己投資の時間、仕事の時間、プライベートの時間が大体1/3ずつ均等にある感じ」
仕事と同じくらい自己投資にも時間を割いており、最近はMC業のためにプロにアドバイスをもらい、お金の発信のために証券アナリストの勉強もしている。
資産が増えた今、ふゆ子氏は寄付にも興味を持つ。能登半島地震への寄付、母校の研究室への寄付などを考えているという。
「自分に余裕ができたから、外側に対してお金を使いたいと思うようになった」
金融資本だけでなく、人的資本(健康・スキル)や社会資本(人とのつながり)も意識するようになった。
「健康な体を維持する、社会に還元できるスキルがある。お金だけが資産じゃない」
下落への耐性、長期視点、生活防衛資金の確保、そしてインデックスへの集中──これらは投資テクニックである以上に、事業経営にも通じる思考法だ。
「事業もリスクがあるからこそリターンが期待できるの最たるもの。トラブルが起きて当たり前という考え方で生きると、リスクを管理できる」
株価下落で焦って画面を見続けるくらいなら、その時間で仕事をする。アプリは消す。マネーフォワードで支出を可視化する。固定費を上げすぎない。睡眠を削らない──ふゆ子氏の語る原則は、若手経営者の資産形成にも、そのまま当てはまる普遍的な指針だった。
※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです


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