M&A CAMPを運営する瞬さんが、19歳でのYouTube開始から起業、社員雇用、事業売却、資金調達、エクイティでの株式売却まで、25歳までに実践してよかったこと20項目を共有。今後10年で目指す「時価総額10兆円企業」構想についても語る。
M&A CAMPを運営する瞬さんが、自身の20代前半を振り返り、「25歳までにやってよかったこと」と「後悔していること」、そして今後5〜10年の展望を率直に語った。19歳でYouTubeを始め、大学休学を経て起業、社員の採用、事業売却、銀行融資、エクイティでの資金調達まで、若くして経験した実践知が詰まっている。
大学2年生のとき、瞬さんは仮面浪人に失敗したタイミングでYouTubeを始めた。地元の石川県・金沢大学では同世代でYouTubeをやっている人がほぼおらず、黎明期にスタートできたことが結果的に大きな財産になったという。
初投稿は実家の自室で「コーラ味のラムネにメントスを入れたら爆発するか」を検証した動画。今見れば恥ずかしい内容だが、当時は本気で取り組んでいた。「有名にならない限り、僕ぐらいのスタイルだったら黒歴史にすらならない。とにかくYouTubeを始めてよかった」と振り返る。
慣れてしまえば多少のことは恥ずかしくなくなり、むしろ恥ずかしいことを積極的にやりたいと思うようになった。これは発信を続けるうえで重要なマインドセットだったという。
就職活動を本気でやり込んだ結果、「どこかの会社に就職しない方がいい」という結論に至り、大学3年生で休学して会社を設立した。大きな組織に属したことがないことによるデメリットも経験したが、自分の得意なことを伸ばし、やりたいようにやれる体制を早めに作れたことが性格的に合っていたと語る。
将来的に起業や独立を志すのであれば、早めに会社を作るか、スタートアップで働くという選択肢が有効だという。
会社を設立してから最初の3年は1人で運営していた。4期目あたりから正社員を雇い始めたことで、明確に2つの変化があったという。
1つは、人を巻き込むことで生まれた「覚悟」。もう1つは、自分が苦手な領域を得意な人に任せることで、事業が明確に推進するようになったこと。瞬さんは現在7期目を迎え、組織化の重要性を強く実感している。
運営していた「ダ理..com」という事業を他社に売却した経験が、M&A CAMPというチャンネルを立ち上げるきっかけになった。「作って、伸ばして、売る」というプロセスを小さい規模ながら実体験できたことは大きな学びだったという。伸ばしきれなかった反省もあるが、経験そのものが財産になったと語る。
銀行のロジックと事業推進の考え方は当初うまく噛み合わなかったが、デットファイナンス(借入による資金調達)は活用すべき手段だと痛感した。
決算内容をどう整えれば銀行から評価されるか、どうすれば貸したいと思ってもらえるかを考えながら、利益を残し銀行受けの良い会社作りをすることが重要。「もっと早めからやるべきだった」と振り返る。
直近の動きとして、創業から6年間続けていた自己資本経営から踏み出し、19%の株式の増資と売却を試験的に実施した。エクイティでの資金調達と一部現金化を経験することで、自分が作った会社の株式を使って資金を動かす感覚と、資本主義のロジックを学ぶことができたという。
結果がどう出るかはこれから検証していく段階だが、外部資本を入れる経験を早めに積めたこと自体に意義があると語る。
高校卒業以来あまり運動していなかったが、4年前から運動を再開し、2年前から本格化。今では週4で運動している。「若いからまだいい」と思っていたが、トレーニングで年齢に関係なく体力は上がると実感した。
お勧めはクロスフィット。1時間で高強度の有酸素と無酸素運動(ウェイトリフティング+ランなど)を同時に行う。さらに週7でサウナにも通っており、110度のサウナ室と8度の水風呂で短時間に整える「オールドサウナ」を活用。新しい企画や事業のアイデアは、整っているときに生まれるという。
結婚してまだ半年だが、心の寄り所感が生まれた。相手方のご両親や兄弟も含めて「異文化が交流して1つの組織・共同体になる」という意味で、まさに「M&A」だと表現する。
昨年9月の結婚式も、動画に出演してくれた方々や友人を招き、「自分と相手の人生のストーリーが一致する儀式」としてやってよかったと振り返る。
昨年は1年で11回、インド、フィンランド、ベトナム、フランス、イタリア、ドイツ、スイス、香港、アメリカ、フィリピン、台湾、タイなどを1人で旅した。亀山さんからは「1ヶ月まとめて行く方がいい」と勧められたが、行ったり来たりする形で実施。
強制的に自分と向き合えること、時差で他の人と連絡が取りづらくなることなどがメリット。早ければ早いほど吸収できるので、信念やこだわりが良い意味でなくなったという。
1年半前から日経新聞を毎日読み続けている。経済の知識はもちろん、株式への関心が芽生え、自社株の株価をどう上げるかという視点で会社を俯瞰できるようになった。
「業績が上がっているだけでも株価は下がることがある」といった、企業価値の考え方を毎日筋トレのように学べる。コンビニで紙の新聞を買って読むことで達成感もあるという。
4ヶ月前から、海外の起業家やビジネスパーソンと一次情報でやり取りするための「話す英語」の学習を始めた。読む・聞く・書くとは反射神経的に違うことを実感。
元NewsPicks社長の坂本さんが手がけるサービス「イングリッシュバンジー」を試験的に受講。毎日1時間勉強することで、英語への抵抗感が減り、下手でもいいから自分が聞きたいことを聞こうというマインドに変化した。
YouTubeのインタビュー動画を始めて以来、自分が会えなさそうな人に積極的にアポを取り、気になることを質問して実践する習慣を続けてきた。
会社作り、YouTube運営、組織作り、どの領域でも先人がいる。その人に直接聞いて素直に真似することが、ゼロから自分でやるより圧倒的に早い。「自分のこだわりは最初から持ちすぎず、その領域で結果を出している人に素直に従う」ことが重要だと語る。
注意散漫で1冊集中して読むのが苦手なため、4冊ぐらいの本を目次ごとに「つまみ食い」で読む方法を実践。広く浅くでもいいから、毎日少しずつ読んで実践することを継続している。
最初は「結果を残したい」「有名になりたい」「認められたい」という気持ちでYouTubeを始めた。瞬さんは「自分が地道に頑張った動画が伸びる」といった成功体験を通じて、早いうちに承認欲求を一定満たしておくことの大切さを語る。
それを満たしたことで今は好奇心や学びたい気持ちにフォーカスできているという。「誰かのため」と建前を語るより、「有名になりたい」「結果を残したい」という人間らしいモチベーションも、最初の燃料としては正当だと語る。
裕福ではない家庭で育ったため、中学生の頃からお金に関する本を読んでいた。会社設立後は会計、簿記、エクイティ、銀行融資など、お金関連の勉強を楽しんで続けてきた。
お金の勉強は、時間の使い方や健康への意識にも応用が効く。さらに、売上・利益だけでなく時価総額的な視点で企業価値を中長期で上げる考え方を持つことが、会社を伸ばすうえで決定的に重要だという。
小学生の頃に矯正をしたが完全には治らず、大人になってから再開。マウスピース矯正を進めており、自己肯定感が上がる効果を実感している。一度マウスピースをなくして挫折したが、別の会社でやり直して達成を目指している。
気が変わりやすい性格だが、YouTubeだけは8年間続けてきた。手を変え品を変えジャンルを変えながらも、動画作りという軸は変わらない。最初の5年はまったく芽が出なかったが、続けたこと自体が目に見えない財産になっていると振り返る。
M&A CAMPは先週10万人を達成し、瞬ダイアリー、キャリアジャンプに次ぐ3個目の銀の盾を獲得した。
瞬さんが正直に語る後悔は2つ。
1つ目は、得意でないことまで全部自分でやろうとしてしまったこと。「YouTubeメディアの立ち上げは得意だが、それ以外はあまり得意ではない」という自己認知を前提に、役割分担をして組織や会社、メディアを作る必要がある。
2つ目は報連相(報告・連絡・相談)が徹底できていないこと。登録者や売上は目に見えるが、人との信頼関係は見えない。重大なトラブルになったわけではないが、「やっておけばよかった」と毎回反省する場面があり、関係者への事前報告や相談を徹底できる大人になりたいと語る。
今後の事業構想として、瞬さんは「時価総額10〜100億円の事業を1000個ぐらい作り、ダイヤグループ全体で10兆円企業にしたい」と語る。
複数のYouTubeチャンネルを並行して伸ばしてきた経験から、事業も同じく複数立ち上げる方が自分の得意を活かせるのではないかと考え始めた。直近では、瞬ダイアリーとキャリアジャンプを擁する「キャリア領域の事業」と「M&A CAMPの事業」の2つをきちんと立ち上げて伸ばすことが目標。
ダイアリーホールディングスの傘下にダイヤリー、M&A CAMPがあり、新たに株式会社M&Aも設立された。教科書的には「フォーカスした方がいい」が、実験的に複数事業の同時推進に挑戦するという。
プライベートでは「温かい家庭を築く」ことを大事にしたい。世界中を1人旅して固定概念を壊し続けたい。来月はアフリカへ行き、キリマンジャロ(タンザニア)とモンブラン(フランス)の登山、南アメリカ大陸への旅も予定している。
人格を育てることも重要なテーマ。感謝の気持ち、謙虚な姿勢、他者の意見を取り入れる姿勢など、人として成長しなければ事業も大きくならないと語る。
英語については、TOEICの点数アップではなく、海外起業家とディスカッション・インタビューできる実用力を磨きたい。「イーロン・マスクやトランプさんにインタビューできる英語力と人格を育てたい」という目標も掲げる。
さらに、不動産(家やアパート1棟)の購入にも興味があるという。
最終的に目指すのは、「数字だけでなく、心から愛情と誇りを持てるメディアや事業を連発できる実力」をつけること。YouTube歴8年といえど、ビジネス経験としてはまだ短い。コツコツ目の前のことに向き合いながら、自信を持って「これを作っている」と言える事業を増やしていきたいと締めくくった。
100万人、時価総額100億、1000億、1兆、10兆。数字と質の両方を追いながら、長期目線で楽しみながら歩んでいく。
※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです
