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総合>ビジネス動画>26歳YouTuberスーツが語る経営観|お金より「ボケ防止」のために働く理由

26歳YouTuberスーツが語る経営観|お金より「ボケ防止」のために働く理由

2024/5/28
M&A CAMPチャンネル
M&A CAMPチャンネル運営局

旅行系YouTuberとして知られるスーツ氏が、自身の会社経営や人生戦略について語った対談。「経営はボケ防止」「プライドを持たない」「世の中に過剰に期待しない」など、26歳とは思えない達観した思考が詰まった内容を再構成してお届けする。

「肩書きは取締役会長」26歳YouTuber・スーツの現在地


旅行系YouTuberとして高い人気を誇るスーツ氏。節税対策として始めた会社は、今や20人規模の組織へと成長し、旅行系YouTuberを束ねる事務所的な機能も担うまでになった。今回、M&A CAMPのしんさんとの対談で語られたのは、彼の独特な経営観と人生戦略だった。


「僕の肩書きは取締役会長です。会長なんですよ」と冗談半分に語るスーツ氏。社長は早い段階で降り、会社の信頼性を担保する体制づくりは他のメンバーに任せているという。


本人はYouTube制作に時間の8〜9割を費やし、残り1割で社員との議論や社会勉強に充てる。動画全振りの環境を、会社全体で支える体制ができあがっている。


案件単価を上げるための「ちゃんとした会社」戦略


スーツ氏の会社の主な収益源は、観光地紹介などの企業案件だ。自治体や行政からの観光振興予算が大きな比重を占める。


「YouTuberに対する案件って、頼んでみたらやばいやつだったみたいなことがあるらしいんですよ。だから企業側としても心配なところが多い。信頼に足る企業にすることで、うちに案件が流しやすくなって、継続的に案件をゲットできる」


取締役会も実際に開催されており、予算管理や実績報告も一般企業と同様に運営されているという。「うちの会社、意外にちゃんとしてるんです」というメッセージを、対談を通じて発信したい狙いもあるとのことだ。


「経営はボケ防止」── 社会との接点を持ち続ける意味


6年前、最初に対談した頃のスーツ氏は「お金を儲けるためにYouTubeをやっている」と語っていた。今もその基本姿勢は変わらないが、お金そのものへの執着はむしろ薄れているという。


「お金はもう十分ある。でも、お金を稼ぐことで社会の仕組みや、社会を作っている人たちの考え方が分かる。お金を稼ぐ活動をやめてしまうと、社会から離れてしまうと思う。だから僕はよく『高齢化対策』『エイジングケア』としてやっていると言うんです」


以前は「ある程度貯まったら山にこもってリタイアしてもいい」と考えていたが、今はその考えを完全に手放した。お金を稼ぐ過程で得られる学びこそが価値であり、「お金をもらって大学に行っているようなもの」だと語る。


楽しさより「生き残ること」を重視する経営方針


会社の経営方針について問われると、スーツ氏は明確な持論を展開した。


「『楽しくやりましょう』みたいなのは、あまり持続しないと思うんです。楽しくなくなるかもしれないし、飽きるかもしれない。楽しさ方向でやっていると、企業は売上がないと存続しないので、稼ぐ能力が失われていく」


目指すのは派手な成長ではなく「生き残ること」。その手段としてお金を稼ぐ。売上目標も予算管理も、その文脈の中で着実に運用されている。


旅行という「好き」を仕事にしても飽きない理由


好きな旅行を仕事にして飽きないのか、という問いにも興味深い答えが返ってきた。


「普通の人は旅行に行って終わり。でも僕はお金を稼がなきゃいけないので、ゲーム感覚なんです。どれぐらい稼げるかというところまで込みでやると、むしろ普通の人より面白いかもしれない」


5億、10億と売上を追うこと自体が目的ではなく、「5億円稼げるような社会性」を身につけることが重要だと語る。社会性さえあれば、お金は後からついてくるという発想だ。


健康管理と「老後の一歩手前」という意識


運動も以前より意識するようになった。エスカレーターを使わず階段を使う、移動には走るなど、日常に身体を動かす機会を組み込んでいる。


「お金を持っているだけじゃなく、お金を生み出す力と、自身の健康。この2つが大事だと思います」


M&Aで会社を売却し、シンガポールやタイで悠々自適な生活を送る経営者たちについても、独自の見解を示した。


「3ヶ月もやればもう飽きると思うんですよ、シンガポール。素晴らしいところだけど、ちょっと大きくはないですからね。だから引退ライフはちょっと送りがいがないんじゃないか。お金を生み出す力にこそ価値がある」


スーツ氏は自らを「老後の一歩手前にいる」と位置づける。今ある状態を維持するために、頭の冴えと身体の動く状態を保つ努力を続けているのだ。


「将来の目標は持たない方がいい」という逆説


5年後10年後の目標を聞かれると、スーツ氏はこう答えた。


「僕の高校は鉄道関係の学校で、同級生はほとんど鉄道会社に就職して駅員や運転士になっています。でも14歳の時点で決めた進路に従って今も生きているわけで、それが必ずしも正解だったかは分からない。だから将来の目標を持つのは、あまり良くないなと考えています」


対談相手のしんさんも「YouTubeを始めた時、M&Aチャンネルをやるとは全く思っていなかった」と同意。目標を持たずに勉強を続けることの価値を、二人は共有した。


「足るを知る」── 過剰な期待を手放す生き方


スーツ氏の人生哲学の核には「過剰に期待しない」という姿勢がある。


「世の中の基本が分かっていると、そこに過剰に期待しないんです。20代30代でも病気で亡くなる方はいる。突然『残りの人生はあとわずか』と言われたら受け入れがたいですよね。でも、それを受け入れられるように日頃から想定しておく」


人間関係についても同様だ。コントロールできないものに過剰な期待をしないことで、感情的な揺れを最小限に抑えている。


「現状維持って言うとあれですけど、今を壊さないための努力も重要だなと思って。『足るを知る』という言葉がありますけど、それが大事だと思います」


SNS依存と戦う「防御姿勢」


YouTuberでありながら、スマホからYouTubeアプリは削除しているという。


「YouTubeアプリは設定から機能停止できるんです。見る時はChromeで見るんですけど、操作性が悪いから、どんどん見ようとならない。Xもログアウトして、必要な書き込みが終わったら必ずログアウトします」


背景には「我々は技術の進歩によって操作されている」という危機感がある。アプリ側は人間の時間を奪いに来ているのだから、こちらも防御姿勢を取るべきだ、というわけだ。スマホ依存対策アプリを使い、Chromeの使用時間を5分ごとに通知させる工夫もしている。


「依存させてくる人たちから身を守ることを、堂々とやるのがいい。恥ずかしいことじゃないんです」


「プライドを持たない」ことのプライド


対談の終盤、しんさんが海外のYouTubeチャンネルやサービスを参考にしている話をすると、スーツ氏はこう応じた。


「他人の真似をするのはすごく重要。プライドを持たない方が基本的にいい。プライドを持っている人は、持っていない人に負けると思うんですよね」


しんさんが「スーツくんはプライドがないよね」と返すと、スーツ氏は笑いながら答えた。


「あるとすれば、プライドを持たないことのプライドかもしれないですね」


26歳にして達観した思考の根底にあるのは、幼い頃からの金銭教育や、社会の仕組みを冷静に観察し続ける姿勢だった。「自分の根本的な考え方を整理してみることは大事」── スーツ氏の言葉は、年齢を問わず多くの経営者にとっての示唆を含んでいる。


※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです

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目次

  1. 1.「肩書きは取締役会長」26歳YouTuber・スーツの現在地
  2. 2.案件単価を上げるための「ちゃんとした会社」戦略
  3. 3.「経営はボケ防止」── 社会との接点を持ち続ける意味
  4. 4.楽しさより「生き残ること」を重視する経営方針
  5. 5.旅行という「好き」を仕事にしても飽きない理由
  6. 6.健康管理と「老後の一歩手前」という意識
  7. 7.「将来の目標は持たない方がいい」という逆説
  8. 8.「足るを知る」── 過剰な期待を手放す生き方
  9. 9.SNS依存と戦う「防御姿勢」
  10. 10.「プライドを持たない」ことのプライド
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