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総合>ビジネス動画>亀山会長が語る「幸せとは何か」──FIREせず働き続ける理由と欲望との向き合い方

亀山会長が語る「幸せとは何か」──FIREせず働き続ける理由と欲望との向き合い方

2025/4/2
M&A CAMPチャンネル
M&A CAMPチャンネル運営局

DMM創業者・亀山敬司会長が「幸せとは何か」をテーマに語る対談。成長の喜び、家族との安らぎ、欲望との葛藤、そして資本主義との距離の取り方まで。30歳から始まった「余生」という独自の生き方哲学に迫る。

幸せは「振り子」のように揺れ動く


DMM.com創業者の亀山敬司会長が、「幸せとは何か」をテーマに語った。聞き手の問いかけに対し、亀山会長はまず「幸せには複数の種類がある」と切り出す。


一つは、自分が成長していると実感する幸せ。会社が伸びる、筋肉がつく、知識が増える──そうした自己満足的な達成感は、資本主義社会における強いモチベーションになる。


「新しいことを見たとか、次はこんな事業をやろうとか、他の国に行ってみようとか。今回も0度ぐらいの湖に入ってきて、新しい体験をした。そういうのは刺激になるんだよね」


もう一つは、家族と過ごす穏やかな安らぎ。お金では買えないこの幸せを求めて、人は結婚する。だが、その平凡な日々が続くと「これでいいんだろうか」と思い始めるのが人間だ。


「俺ってずっと何十年も同じことを繰り返して終わるんだろうか、と思い出すんじゃない。家庭的な幸せって、ちょっと退屈な部分があるわけよ」


激しい世界に生きていれば安らぎを求め、安定した世界にいれば刺激を求める。亀山会長は、幸せとは振り子のように揺れ動くものだと表現する。


やりたいことがない若者へ──「考えすぎ」という処方箋


聞き手が「もっと成長したいという欲望と、欲望の先に幸せはないという話の間で迷う」と打ち明けると、亀山会長はこう答える。


「欲を求めている間は結構楽しいよ。逆に、あれもこれも全部叶えちゃったとしたら、次に何をやりたいか分からなくなる」


やりたいことが見つからない若者については、「広く考えすぎているだけ」と指摘する。


「推しのためにプレゼントしたいでもいいし、誰かと恋愛したいでもいい。その程度の浅い目標で頑張っているぐらいでいいんじゃない。ちょっと考えすぎている気がする」


大きな人生の意味を問う前に、目の前の小さな欲求を肯定することから始めればいい、というメッセージだ。


欲望と社会規範のはざまで


話題は本能的な欲望と倫理観の折り合いに及んだ。聞き手が結婚と性欲のジレンマを率直に問うと、亀山会長はあくまで個人の選択だとしつつ、こう語る。


「我慢できなかったら言っちゃうかもね。あまりに叩かれるのはダメだけど、欲望に蓋をして『俺はこんなんで歳をとっていくのか』と思い続けるのがいいかも分からない」


社会で平和に生きるために折り合いをとる幸せもあれば、自分の思い通りに生きる幸せもある。亀山会長が紹介したのは、80代の女性の言葉だ。


「不倫で悩んでいる若い女性に、そのおばあちゃんが『やっときな』と言ったんだよ。『私はやらないで後悔しているから』って。瀬戸内寂聴さんもそうだけど、社会的な模範となる倫理観でやってきたら正しい、とも言いきれない」


ただし、亀山会長は「嘘をつかないこと」を最低限のラインとして強調する。独身だと偽る、いずれ別れると約束する──そうした嘘は必ず回ってくる。


「リスクとリターンが見合っているなら晴れていけ。でも嘘をついてやっていると、彼女も奥さんも両方なくすんじゃない」


30歳からは「余生」──冷めた目で資本主義に挑む


亀山会長は以前、「30歳を超えてからは余生みたいなもの」と語っていた。その真意を問われ、こう振り返る。


「30歳までは自分を探す旅をしていた。欲望のため、好奇心のためにいろいろやって、なんとなくケリをつけて、じゃあ家庭を持って幸せになっちゃうかな、と」


そこから本格的に資本主義の世界で勝負を始めたという。だが、その姿勢は単なる商売熱心とは違っていた。


「資本主義自体がいかがなものかな、というのも考えていた。でも、とりあえずやってみよう、つまんなかったら捨てればいいや、という形で、ちょっと冷めた目で見ながらやっていた」


資本主義に登りもしないまま負け惜しみを言うのはかっこ悪い。だから一度登ってみる──それが亀山会長なりの「カッコ置き」の答えだった。


「冷めた目で見ながらやっていた方が、むしろお金とかに振り回されない」


なぜFIREしないのか──退屈は幸せではない


十分に稼いだ亀山会長が、なぜFIRE(経済的自立による早期リタイア)を選ばないのか。


「FIREした人は結構暇で困っていると思うんだよね。社会と関わる中で仕事をやっていく方がいいし、こうやって人と話している方が楽しい」


趣味は焚き火ぐらい。ゲームやネットフリックスもやるが、本当の意味でハマることはない。比較的飽きないのが仕事だ、という。


「みんなで飲んでいる時も楽しいし、麻雀をやっている時も楽しい。でもずっと1日麻雀してろと言われたら辛いかも。毎日やっていたら飽きるだろうね」


仕事、人との対話、遊び、新しい体験──種類の違う楽しみをバランスよく組み合わせる。亀山会長の生き方は、いわば「幸せのポートフォリオ」だ。


自分なりの幸せを組み替えていく


対談の終盤、亀山会長は幸せの本質をこう総括した。


「幸せは結局のところ、自分でどう思うか。感じるものだから、方法論じゃない。瞬間瞬間がどうなのか」


人と比べて優位に立つマウントよりも、過去の自分よりマシになって幸せを感じる方がいい。家族がいてくれて幸せだと思える方がいい。だが人間だから、しんどい時もある。


「幸せにもいろんな種類があるけど、自分なりの幸せを色々組み替えながらやっていくということじゃない」


成長の喜び、家族の安らぎ、欲望との葛藤、社会規範との折り合い──そのすべてを否定せず、振り子のように行き来しながら自分の生き方を選んでいく。亀山会長の語りは、若手経営者にも中小企業オーナーにも響く、生き方の指針となるはずだ。


※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです

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目次

  1. 1.幸せは「振り子」のように揺れ動く
  2. 2.やりたいことがない若者へ──「考えすぎ」という処方箋
  3. 3.欲望と社会規範のはざまで
  4. 4.30歳からは「余生」──冷めた目で資本主義に挑む
  5. 5.なぜFIREしないのか──退屈は幸せではない
  6. 6.自分なりの幸せを組み替えていく
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