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総合>ビジネス動画>【1億円調達の裏側】株式会社ダイヤリーが資金調達と一部株式譲渡を実行した理由

【1億円調達の裏側】株式会社ダイヤリーが資金調達と一部株式譲渡を実行した理由

2025/2/25
M&A CAMPチャンネル
M&A CAMPチャンネル運営局

YouTubeチャンネル「シダイヤリー」「キャリアジャンプ」「M&A CAMP」を運営する株式会社ダイヤリーが、ポート社から1億円の資金調達と一部株式譲渡を実施。意思決定の背景、事業切り分けのスキーム、人材紹介事業の反省点までを代表自らが語った内容を再構成しました。

ポート社から1億円調達、M&A事業は別会社へ


株式会社ダイヤリー代表のしゅう氏が、自社チャンネル「M&A CAMP」にて資金調達の報告動画を公開した。約1〜2ヶ月の交渉期間を経て、人材領域に強いポート社(楽天みん就や就活会議の買収などで知られる)から、増資と一部株式譲渡という形で資金調達を行ったという。


調達額は1億円。同社にとって、銀行借入の経験はあったものの、株式による資金調達は今回が初めてだった。本記事では、若手起業家の参考になればという氏の意図を踏まえ、調達に至った背景とスキーム、見えてきた組織運営上の反省点までを整理する。


調達前の株主構成と事業ポートフォリオ


調達前の株式会社ダイヤリーの株主は、株式会社福田俊(しゅう氏の資産管理会社)が7割、福田俊個人が3割というシンプルな構成だった。約2年前の事業承継時に「IPOを目指すなら資産管理会社を作った方がいい」と助言を受けたことから、この比率になっていたという。


ダイヤリーが運営していた事業は次の3つ。


- シダイヤリー(就活領域のYouTubeチャンネル)

- キャリアジャンプ(転職領域のチャンネル・事業)

- M&A CAMP(経営者・M&A領域のチャンネル)


さらに昨年からは、シダイヤリーに付随する形で人材紹介エージェント事業も立ち上げていた。


増資と一部株式譲渡を組み合わせた複雑なスキーム


今回の調達では、ポート社の事業との相性を踏まえ、事業の切り分けが行われた。


- シダイヤリー・キャリアジャンプ(就活・転職領域)はダイヤリーに残す

- M&A CAMP事業は株式会社福田俊へ事業譲渡し、別会社で運営する


そのうえで、ポート社からダイヤリーへ1億円の増資を行い、加えて株式会社福田俊が保有していたダイヤリー株式の一部(数パーセント)をポート社へ譲渡。譲渡で得た資金をM&A CAMPの運営に充てる体制となった。


結果として、シダイヤリー/キャリアジャンプを運営する会社と、M&A CAMPを運営する会社は別法人となるが、ホールディングス的にしゅう氏側の会社がマジョリティを保有する形は維持されている。


なぜこの座組みになったのか — 人材紹介事業の反省


スキームを複雑にしてまで分社した背景には、昨年立ち上げた「シダイヤリーエージェント」事業が、思うように立ち上がりきらなかったという反省がある。しゅう氏は調達交渉の中でも、この点を包み隠さず開示した上で各社に相談したという。


ポート社からの提案は、この人材紹介事業を共同運営する形にするというもの。集客はダイヤリーのコンテンツが担い、エージェント部分はポート社が中心に運営する。これにより、ダイヤリーは「コンテンツで突き抜ける」ことに集中できる体制となった。


しゅう氏は「今年のテーマはコンテンツで突き抜けること。良い動画を作るために必要なことを着実にやり、それ以外は他社と組んで進めていく方針を取る」と語る。


ワンカンパニー・ワンカルチャーの難しさ


動画後半では、視聴者からの「今回のスキームはどんな会社におすすめか」という質問に答える形で、組織運営上の学びが語られた。


基本は「ワンプロダクト・ワンサービス」が理想だが、複数の事業やチャンネルを抱えてしまっている場合は、会社を分けてそれぞれで資金調達するという選択肢もありうる、というのがしゅう氏の見立てだ。


そしてもう一つ強調されたのが「ワンカンパニー・ワンカルチャー」という考え方である。


- 動画コンテンツを作る世界観・空気感

- エージェント事業で営業数字を必達させる文化


この2つを1つの組織の中で両立させようとしたが、最初の段階では1つの企業文化しか作りきれないことを痛感したという。オフィスのフロアを分けるなど、本気で両立させる体制でなければ難しい、という反省である。


また、自分自身がキャリアアドバイザーや本格的なBtoB営業の経験を持っていなかったことも要因に挙げ、「最悪自分が全部巻き取れる経験があるか」「得意な領域を持つパートナーと組めるか」を切り分けて考えるべきだったと振り返った。


「やり切り文化」と「視聴者に響く文化」の両立へ


今後は、エージェントとして採用した社員もコンテンツチームへ移る方針だという。一方で、エージェント事業で培われた「1個1個やり切る」「積み重ねる」というカルチャーは、コンテンツ制作にも生かしたいとしゅう氏は話す。


キャスティング、アポ取りなど、動画制作にも徹底してやり切るべき仕事は多い。社内の競争環境を作る要素と、視聴者の心に響くコンテンツを生み出す要素。性質の異なる2つを、新しい組織のカルチャーとして編み直していく構えだ。


まとめ — 自己資本主義からの方針転換


これまで自己資本での経営にこだわり、資金調達には抵抗もあったというしゅう氏。それでも今回の意思決定に至ったのは、得意でない領域は他社と連携した方が、シダイヤリーチャンネルおよびダイヤリーが目指すビジョンに早く到達できると判断したためだ。


マジョリティを自社で保有したまま成長していく方針は変わらない。M&A CAMPは形式上の分社により、しゅう氏個人の挑戦や意思決定の過程をより色濃く伝えるチャンネルとして運営されていく。


資金調達は喜ばしいことばかりではなく、株式の放出には賛否もある。だからこそ、リアルな実態をコンテンツとして発信していきたい、というのが氏の言葉である。今回の調達は、ダイヤリーにとってのゴールではなく、新しいスタートラインだ。


※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです

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目次

  1. 1.ポート社から1億円調達、M&A事業は別会社へ
  2. 2.調達前の株主構成と事業ポートフォリオ
  3. 3.増資と一部株式譲渡を組み合わせた複雑なスキーム
  4. 4.なぜこの座組みになったのか — 人材紹介事業の反省
  5. 5.ワンカンパニー・ワンカルチャーの難しさ
  6. 6.「やり切り文化」と「視聴者に響く文化」の両立へ
  7. 7.まとめ — 自己資本主義からの方針転換
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