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総合>ビジネス動画>借りたくない時こそ借りろ──銀行員が本音で語る、軽視される経営者の特徴と融資の正攻法

借りたくない時こそ借りろ──銀行員が本音で語る、軽視される経営者の特徴と融資の正攻法

2024/3/21
M&A CAMPチャンネル
M&A CAMPチャンネル運営局

金利交渉ばかりに目が行く経営者は銀行から軽視される。プロパー融資、保証協会、傾斜保証、振込手数料の活用まで。中小企業経営者が知っておくべき銀行融資のリアルを、財務のプロが赤裸々に解説する。

中小企業の経営者にとって、銀行融資は事業継続の生命線である。しかし、金利の安さばかりに目を奪われ、結果的に銀行にとって都合のよい条件で借りてしまうケースは少なくない。本記事では、財務のプロが語る「銀行員から軽視される経営者の特徴」と、健全な財務体質を築きながら融資をスムーズに引き出すための実践的なノウハウを紹介する。


取引銀行の選び方──きらぼし・東日本・信金の使い分け


中小企業の取引銀行選びでは、地銀と信用金庫をバランスよく組み合わせることが重要になる。具体的には、きらぼし銀行、東日本銀行、新陽銀行といった地銀に加え、信用金庫を1つ加えて5行取引程度にしておくと安心だ。


信用金庫の中でも、城南信用金庫、さわやか信用金庫、湘南信用金庫などは不動産への集中度合いがやや強い傾向にある。これは中小企業に保証協会付きで500万円〜2,000万円を貸すよりも、不動産担保付きで1億円規模の融資を出すほうが効率的だという、銀行側の事情によるものだ。経営者側もこうした銀行のロジックを理解しておく必要がある。


金利だけを見る経営者は「銀行の思うつぼ」


銀行融資を評価する観点は、金額・返済期間・金利・担保の有無・プロパー融資か保証協会付きか・経営者保証の有無、と大きく6つに整理できる。経営者は自分が譲ってもよい条件と、絶対に譲りたくない条件をあらかじめ整理しておくべきだ。


ところが、多くの経営者は金利を最優先し、それ以外の条件を軽視してしまう。これは「銀行の思うつぼ」だという。なぜなら、保証協会を付けたり、定期預金を積ませたり、経営者保証を取れば、銀行は金利をいくらでも下げられるからだ。


現状、信用金庫でも金利は1.5%前後、新金さん(信金)では1%を切る水準にある。仮に0.1〜0.2%金利を上乗せされたとしても、その代わりに経営者保証を外す、プロパー融資にする、といった条件を勝ち取るほうが、長期的には圧倒的に有利だ。


プロパー融資が財務体質を変える理由


同じ3,000万円の借入でも、保証協会付きとプロパー融資ではバランスシートの「中身」が大きく変わる。プロパー融資のほうが、いざという時に保証協会の枠を3,000万円分残しておけるため、財務体質は明らかに良い。


プロパー融資を勝ち取るのは、実はそれほど難しくない。金利を少し上げて、額を減らす形で交渉すれば、銀行側も応じやすくなる。まずはきらぼし銀行で500万円といった小さな金額からプロパー実績を積み、次の交渉につなげていくのが現実的なアプローチだ。


もし「様子を見ましょう」と銀行担当者に言われたら、「なぜ様子を見る必要があるのか」を率直に聞くべきだという。聞きづらいと感じて引き下がってしまうと、経営者自身が不利益を被ることになる。


利益剰余金は1,000万〜1億円を目安に積み上げる


節税意識が強すぎる経営者ほど、利益剰余金が積み上がらない。法人税を払った後でしか純資産は蓄積されないため、まずは1,000万円・3,000万円・5,000万円・1億円と段階的な目標を置き、節税は控えめにするのが望ましい。


判断基準として把握すべき数字は、貸借対照表の左上(預金)と右下(純資産)の4つだけで十分だという。期首の現預金、前月末の現預金、期首の純資産、前月末の純資産。この4つを目をつぶっても言えるかどうかが、経営者の財務リテラシーを示す。


会社に残すか個人に残すかの判断では、所得税・住民税の損得に目が行きすぎると会社の純資産が後回しになり、結果的に資金調達を遅らせてしまう。純資産が5,000万円を超えるまでは個人への分配や節税は控え、それ以降は経営者が自由に役員報酬や配当を判断すればよい。実際、5,000万円を超えると節税自体が面倒になり、「税金のことを考えるくらいなら商売のことを考えたほうが楽」という心境になるという。


攻めている時ほど資金繰りは危ない


多くの経営者は「売上が落ちている時のほうが資金繰りは厳しい」と考えがちだが、実際には攻めている時、つまり売上を伸ばしている時や投資フェーズにある時のほうが危ない。売上が伸びれば伸びるほど現金が減っていく感覚は、投資フェーズの経営者なら身に覚えがあるだろう。これがいわゆる「黒字倒産」の構造でもある。


だからこそ、PLではなくBSを育てる視点を普段から持っておく必要がある。売上の2割程度を銀行借入で賄うのが一般的な水準で、純資産は売上の5〜10%程度あれば、一発で債務超過に陥るリスクはぐっと下がる。


1行から1億より、5行から2,000万ずつ


投資フェーズで資金を厚くしたい時は、1つの銀行から1億円を引くより、5行から2,000万円ずつ引くほうが現実的だ。これは銀行側の「新規開拓をしたい」という都合とも合致する。


ただし、この戦略は保証協会付き融資ではうまく機能しない。保証協会で全部繋がってしまうからだ。プロパー実績があれば、プロパーでの交渉に切り替えられるため、まずは1行でプロパー融資を勝ち取ることが第一歩となる。


決算説明で銀行が本当に聞きたい4つのこと


決算書を銀行に提出する際、長文の決算説明書を添える経営者は多いが、それはあまり必要ない。銀行員からすれば「素人がプロに説明しないでよ」という感覚に近いという。


貸せないコンディションの会社にはどう説明しても貸せないし、貸せる会社からは別のことが聞きたい。それは「次にいくら借りたいか」だ。これを決算説明で言わずに帰ってしまう経営者が多いため、銀行側からすると非常に非効率なやりとりになる。


ある政府系金融機関や地銀の担当者から聞いた話では、決算説明で銀行が聞きたいのは次の4点に集約される。


1. 過去(決算書を見れば分かる)

2. 現在(決算日から3ヶ月経った時点で、前年同期比に大きな変化がないか)

3. 将来(現在に変化がなければ前年並みと推測できる)

4. 調達計画(今期いくら借りたいか)


この4つをきちんと伝えれば、商談はスムーズに進む。決算書を渡すその日のうちに「今期は2,000万円の調達を考えている、提案いただけるならお願いしたい」と伝えるのが正解だ。


「晴れの日こそ傘を借りろ」


経営者がやりがちな失敗は、銀行が貸したい時に借りず、自分が借りたい時に駆け込むことだ。「雨の日に銀行は傘を貸さない」と批判する経営者は多いが、それはもう知っている前提のはず。にもかかわらず、提案が来ても追い返してしまう。


本当に困った時に頭を下げても、銀行側には「○月○日に断られた」という記録が残っている。手は差し伸べられない。だからこそ、晴れの日こそ傘を借りておく。お互いがマッチするタイミングを常に探りながら、提案を投げ続けて相手の立場で検討していくことが、信頼関係の構築につながる。


預金の置き場所で融資の出やすさが変わる


本社などで2億円の預金があり、月に2,000万円程度の動きがあるとすれば、1億8,000万円は実質的に自由に動かせる。この預金をうまく活用することで、決算書の現金残高を1円も変えずに、銀行ごとの取引内容を変えることができる。


新規の銀行と取引を始める際は、口座開設のタイミングで3,000万円〜5,000万円を入れて放置しておく。中小企業で5,000万円を寝かせておける会社は多くないため、銀行側も異変を察知して融資提案をしてくる。借入と同額の預金しかない会社でも、預金のない銀行を新規取引に選べば、こうした動きを作りやすい。


ネット銀行で決済する「もったいなさ」


ネット銀行で決済を回している経営者は多いが、これは融資調達の観点では「もったいない」。ネット銀行にいくら手数料を払っても調達額は増えないからだ。AIによる融資商品もあるが、出ても300万円程度に留まる。


たとえば月10万円の振込手数料を地銀や信金に与えれば、年間120万円。金利1%前後の現状では、これは1億円の融資先と同等の収益を銀行にもたらすことを意味する。1億円の融資を出すには上司の説得もリスクテイクも必要だが、振込手数料は確実に入ってくる。経営者にとっても、増えた手数料コストの3割は節税効果で相殺されるため、実質負担は限定的だ。新たに3,000万〜5,000万円の融資が引けるなら、コスパは極めて高い。


既存取引先の決済銀行を変えるのは、相手先への信用不安につながる恐れがあるため避けるべきだが、新規顧客の入金口座を新しい取引銀行に設定できるなら、積極的に活用すべきだ。情報量が圧倒的に増え、銀行側のリスクテイク姿勢が変わる。


「預金を寄せてください」と言われない会社は危ない


地銀に「本社の入金・支払いを御行で回したい」と伝えると「ありがたいです」と返ってくる一方、信用金庫では「いえいえ、結構です」と遠慮されるケースがある。この違いはリスクを取っているかどうかにある。


保証協会付き融資しか出していない信用金庫にとって、預金を集めてキャッシュフローを管理する必要性は薄い。逆に言えば、銀行から「預金を寄せてください」「決済をやらせてください」と言われていない会社は、その銀行から見て「リスクを取られていない」状態にある。


経営者がこの構造に気づき、自社のキャッシュフローを意識的に動かしてあげると、プロパー融資は出やすくなる。


まとめ


銀行融資を有利に進める鍵は、金利の安さに飛びつかないこと、プロパー融資の実績を積むこと、そして晴れの日こそ調達のタイミングを逃さないことにある。BSを育てる視点を持ち、預金や決済という「貸す側にとってのリスクとリターン」をコントロールできれば、銀行は自然と本気の提案を持ってくる。経営者の側が銀行のロジックを理解した瞬間に、融資交渉は対等になる。


※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです

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目次

  1. 1.取引銀行の選び方──きらぼし・東日本・信金の使い分け
  2. 2.金利だけを見る経営者は「銀行の思うつぼ」
  3. 3.プロパー融資が財務体質を変える理由
  4. 4.利益剰余金は1,000万〜1億円を目安に積み上げる
  5. 5.攻めている時ほど資金繰りは危ない
  6. 6.1行から1億より、5行から2,000万ずつ
  7. 7.決算説明で銀行が本当に聞きたい4つのこと
  8. 8.「晴れの日こそ傘を借りろ」
  9. 9.預金の置き場所で融資の出やすさが変わる
  10. 10.ネット銀行で決済する「もったいなさ」
  11. 11.「預金を寄せてください」と言われない会社は危ない
  12. 12.まとめ
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