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総合>ビジネス動画>田端信太郎が語る「上場ゴール」の正体──IPOは結婚と同じ、ゴールではなくスタートライン

田端信太郎が語る「上場ゴール」の正体──IPOは結婚と同じ、ゴールではなくスタートライン

2025/7/27
M&A CAMPチャンネル
M&A CAMPチャンネル運営局

「上場は結婚と同じ。ゴールではない」――田端信太郎氏がM&A CAMPの取材で語ったのは、不特定多数の投資家を背負う上場企業経営者の覚悟と、5年間増収増益を続ければ株価は必ず反応するというシンプルな原理原則だった。サイバーエージェント藤田晋氏の経営判断やメタプラネット、ノートなど具体銘柄を引き合いに、良い上場とは何かを語る。

「上場はゴールじゃない」――田端信太郎が放った警告


生放送を終えた直後の田端信太郎氏に、ある若手経営者がインタビューを試みた。上場を目指す彼に対し、田端氏は開口一番、こう切り出した。


「悪く取るつもりはないけれど、上場するということの意味を君は分かっているのかな、と一応釘だけ刺しておきたい」


田端氏が比喩として持ち出したのは「結婚」だった。結婚はゴールではない。結婚した以上、配偶者を幸せにする責任が一生続く。上場もそれと同じで、しかも相手は「不特定多数の投資家」だという。


未上場であれば、出資する側にも自己責任という建前が成り立つ。しかし上場企業として一般投資家のお金を預かるということは、自社が一種の「金融商品」になるということ。インデックスファンドや他の金融商品よりも高いパフォーマンスを継続的にもたらす――そうした暗黙の期待を背負い続ける覚悟が必要になる。


「上場ゴール」の定義とは何か


では、世間でやり玉に挙げられる「上場ゴール」とは具体的に何を指すのか。田端氏の定義は明快だった。


「初値が永遠の最高値になり、その後の会社の業績が伸びない。初値をただの既存株主と創業オーナーのマネタイズの装置としか捉えていない」


田端氏が直近で名指ししたのは、ポストプライムの高橋氏が手がけたとされる銘柄だ。SNS/YouTube関連の事業でありながら、上場後に業績が伸びず、業績の下方修正まで出すような「やり逃げ」「ぼったくり」型の上場こそ、典型的な上場ゴールだという。


上場は本来、社会的なリソース――人・物・金――を上級に預かる行為であり、「自分以外の誰よりも自分が上手く活用して付加価値をつけて運用してみせます」と宣言することに等しい。それが上場企業の経営者の責任だと田端氏は言い切る。


グロース市場で「ちゃんと運用できている会社」は1割程度


では、実際にその責任を果たしている会社はどのくらいあるのか。田端氏の体感では、グロース市場でも全体の1割程度。3年後・5年後に上場時の高値を超えている銘柄は、それほど少ない。


田端氏が断言したのは、ある一点だった。


「1年は短い。2年もまだ揺れる。でも3年4年5年と業績を伸ばし続けている銘柄に、株価が無反応で底値を這ったままということは、絶対にありえない」


問題は、その手前で多くの経営者が心折れてしまうことにある。普通のサラリーマンなら半年に一度の人事評価がある。しかし上場企業の経営者には、半年頑張っても株価が動かないことが普通にある。タイムラグがある。特に時価総額が小さい場合はなおさらだ。


それでも――。年4回の決算で業績予想を超え続け、進捗率105%といった数字を出し続け、それを5年(20回)続けて株価が反応しない銘柄があるなら教えてくれ、と田端氏は言う。「俺が買うから」と。


メタプラネットの株価が示すもの


ビットコイン投資で話題になったメタプラネットの株価が一時急騰し、その後急落した件についても田端氏は冷静に分析する。


「ただの期待値の空中戦の中だから。営業利益も営業キャッシュフローも何も出ていない」


ソフトバンクのようにベンチャー企業に投資して有利にキャッシュアウトする「投資会社」として見れば筋は通る。しかしビットコインそのものには目利きが必要なベンチャー投資のような付加価値は乗らない。メタプラネットが市場で買うビットコインも、個人投資家がBitFlyerで買うビットコインも本質的には変わらない。「付加価値ゼロじゃないか」と田端氏。


税率の差(20%か総合課税55%か)を理由に挙げる声もあるが、田端氏は「年収4,000万円超の高所得者でなければ実効税率はそこまで上がらない」と一蹴。割高なメタプラネット株を買う合理性は乏しいと指摘する。ただし、株価が一定水準まで下がれば「俺は買ってもいい」と語る姿勢も付け加えた。


藤田晋氏が「右肩上がりのグラフ」を維持した方法


話は田端氏が最近参加したリアルゲートの新規オフィスのオープニングイベントに及ぶ。そこでサイバーエージェントの藤田晋氏が珍しく講演したのだという。


田端氏が「すごい」と感心したのは、こんなエピソードだった。サイバーエージェントは『ABEMA』でワールドカップに巨額の投資を行った。ところがその投資が本格化する前に、ゲーム『ウマ娘』が大ヒットし、利益が予想以上に積み上がってしまった。


ゲームで突発的に出た利益は持続不可能だ。決算グラフがいったん跳ね上がれば、その後どこかで必ず凹む。きれいな右肩上がりのグラフが崩れる。


藤田氏は、その跳ね上がった利益をワールドカップ投資にぶつけることで、利益曲線を意図的にならした。「もちろん正当な投資だった気持ちと、そっちの邪な心も若干ありました」と本人が語ったという。サイバーエージェントの決算グラフが美しい右肩上がりに見えるのは、こうした冷徹な経営判断の積み重ねによるものだ、と田端氏は読み解く。


楽天モバイルの巨額赤字についても同様で、その投資が本当に正しいのかは別として、「右肩上がりのグラフを作っておけば、とりあえずお前ら満足なんだろ」という富士山なりのクールな諦念と挑戦の混在が透けて見える――そう田端氏は語った。


ダウンラウンド上場はむしろ「ありがとう」


スモールIPOへの逆風が強まる中、上場すべきタイミングについても話題が及んだ。田端氏は「分からない」と前置きしつつ、最近は考えを変えつつあるという。


買い増ししている銘柄として挙がったのが、インフォリッチやリアルゲートだ。インフォリッチはダウンラウンド上場(直近の未公開時の評価額より低い時価総額での上場)だったが、田端氏はこれを肯定的に捉える。


「VCが取れたかもしれない成長のリターンを、一般個人投資家にIPOを通じて解放してくれているという意味ではむしろラッキー、ありがとう、と感じる」


ダウンラウンド上場をする経営者にはオーナーシップの強さも感じられ、上場後2〜3年のガッツも見えるという。「IPOメガ盛り(高額バリュエーションでの華々しい上場)はあまり好きじゃない」と田端氏は言う。


例として挙がったのはノート(note)だ。上場時は時価総額200億円ほどだったが、長期で見れば成長している。サイバーエージェントもまた、上場直後に高値を付けてからしばらく底値を這い、村上ファンドに目をつけられた時期もあったが、業績の積み上げで株価は上がっていった。


上場後も走り続けられるか――「サイコパス的」な経営者像


田端氏は、一般生活者の感覚として、上場のうま味も冷静に語る。時価総額50億円・100億円程度の上場でも、創業者が20〜30%の株を持っていれば資産は2桁億円。売らなくても株担保ローンで資金は回る。普通の人が思う贅沢はだいたいできる。家族もいる。


そこから先、本気で会社を伸ばそうとするのは「ある意味サイコパス」だと田端氏は笑う。普通の人間ならそこで満足する。むしろ上場後もハングリーであり続ける経営者のほうが少数派なのは、人間として当然だ、とも。


しかし資本主義という競技場では、上には上がいる。時価総額何百兆円という世界もある。チャンピオンズリーグは終わらない。「小山の大将でいいのか?」という問いは、上場企業の経営者に一生ついてまわる。


インタビューを受けていた若手経営者は、それでも上場という舞台に立ちたいと答えた。「人生1回なんで、ちょっとやれるだけ頑張って、色々ご意見いただきつつ――YouTubeのコメント欄と一緒だなと思いました」と。


田端氏は最後にこう釘を刺した。


「もし万が一上場して中途半端な上場ゴールだったら、俺がそこで買って『株主総会で暴れる』。お前の結婚式で主賓スピーチもしたんやないか、と」


答え合わせは3〜5年後――。良い上場と悪い上場を分けるのは、結局のところ業績を上げ続けるという原理原則に忠実でいられるかどうか。それだけだった。


※本記事はYouTube動画を元に編集部で再構成したものです

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目次

  1. 1.「上場はゴールじゃない」――田端信太郎が放った警告
  2. 2.「上場ゴール」の定義とは何か
  3. 3.グロース市場で「ちゃんと運用できている会社」は1割程度
  4. 4.メタプラネットの株価が示すもの
  5. 5.藤田晋氏が「右肩上がりのグラフ」を維持した方法
  6. 6.ダウンラウンド上場はむしろ「ありがとう」
  7. 7.上場後も走り続けられるか――「サイコパス的」な経営者像
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